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越後泉山会・菅名岳 について

 

菅名岳(すがなだけ)

五泉市街地から見える標高909Mの菅名岳には、昔から水が湧く山として有名でした。 山の中はブナ林の原生林が広がっています。(このブナ原生林は、水を蓄える保水力が高く、樹齢200年のブナの木が蓄える水の量は1本あたり年間8トンと言われています。)

山の中腹から湧き出る水は胴腹清水(どっぱらしみず)といわれ、真夏でも枯れること無くコンコンと豊富な水量を放出します。この清流が麓まで流れ落ち、麓には吉清水(よししみず)と言われる水汲み場があります。アクセスが良く、連日、多くの人が水を汲みに訪れる五泉市を代表する採水場の一つとなっています。

菅名岳に降り注いだ雨は時間をかけて山に染み込み、地中を流れ伏流水となって五泉の地に流れ下って行きます。

昔から近藤酒造ではその伏流水で酒を醸してきましたが、「この五泉の素晴らしい水を使って酒を作りたい!」という蔵元の想いとその志に賛同して集まった酒販店(越後泉山会)の熱意により清酒『菅名岳』は生まれました。

寒九の水汲み
(かんくのみずくみ)

また水に関しては、「1年で一番寒さが厳しくなる寒の入りから9日目に汲んだ水(寒九の水 かんくのみず)は最も澄んでいて、酒造りに於いて最高の酒が出来る」と言い伝えがあると聞きました。古来の教えにあやかり、平成4年に当時の蔵人と従業員7名と五泉市の酒店の若手2人の計9人で初めて寒九の水汲み行いました。
今では毎年200〜300名の方々が参加して頂ける、全国でも稀に見る取り組みとして認知して頂けるようになりました。


寒九の水汲み当日は菅名岳の麓から中腹まで徒歩で登ります。雪深い山中を男性 20kg、女性 10Kgの水が入ったタンクを担ぎ、 往復約3時間の山道を運びます。

多くの人の苦労の末に汲んだ水を使用して出来る酒が清酒「菅名岳」。
超軟水の水を使用して醸される酒は、清流の如くスッキリとした飲み口が特徴です。